重症花粉症治療薬(ゾレア)について
当院では重症花粉症に対し、ゾレア(オマリズマブ)による治療を行っております。
ゾレアはIgEと呼ばれるアレルギーに関わる免疫を抑え、花粉症の症状を改善させる注射になります。
ゾレアの特徴
・IgEという免疫を選択的に抑制することにより花粉症に対し、内服などで改善のとぼしかった花粉症に対し、効果が期待できます。
・眠気等の副作用はありません。
・1回の注射で2~4週の効果があります。
・花粉症(スギ)のシーズンのみ治療を行います。
・舌下免疫療法がうまくいかなかった方でも治療ができます。
ゾレアの欠点
・薬価が高い
・スギに対するIgEの反応が弱い場合は使えないことがある
・注射による痛み・内出血など
・スギ花粉のみ適応(花粉症、アレルギー性鼻炎の場合)
ゾレアによる治療ができる条件
ゾレアは重症花粉症に対する治療薬のため、保険診療で治療ができるかどうかは明確な決まりがあります。
・16歳以上
・体重が20㎏以上、150㎏以下
・現在重症~最重症のスギ花粉による鼻炎症状がある
・前のシーズンでも重症以上の花粉症があった
・既存の治療(内服や点鼻薬の併用)でも効果不十分
・血液検査でスギに対するアレルギー検査が中等度陽性以上(スギに対する特異的IgEがクラス3以上)
・血液検査で総IgE量が30~1500IU/ml
上記をすべて満たす方が対象となります。

治療の流れ
1回目の受診
・診察により重症花粉症であることの確認
・ゾレアについての説明
・血液検査(一般検査、総IgE、スギの特異的IgEなど)
・体重測定
・既存治療薬の処方(他院ですでに処方されている方も原則当院で再度処方が必要です)
・減感作療法の説明
(注意)1回目の受診時にはゾレアの投与はできません。
2回目の受診(1回目から1週間後以降)
・既存治療の効果確認
・総IgEとスギの特異的IgE量の確認、その他一般採血項目の確認
・ゾレアの投与量および投与間隔、費用の説明
・薬剤費と自己負担額の説明
・ゾレアを開始するかどうかの意思確認および注射
(注意)スギに対する特異的IgEが少ない場合、ゾレアの注射ができない場合もあります。
3回目以降の受診
・ゾレアの注射を2~4週ごとに行います。(投与量・投与スケジュールは体重およびIgE量によって決定されます。)
料金について
ゾレアは生物製剤と呼ばれる治療薬のため、非常に高額となります。
例1 体重 60㎏ IgE量 75IU/ml の場合
ゾレア150㎎ 4週に1回皮下注射 3割負担で1回およそ6500円(別途診察料)
例2 体重 50㎏ IgE量 150IU/ml の場合
ゾレア300㎎ 4週に1回皮下注射 3割負担で1回およそ13000円(別途診察料)
より詳しく知りたい場合はこちらをご参照ください
